さとりをひらいた犬  本当の自分に出会う物語

                                刀根 健 著 

 著者の本は2冊目になります。1冊目はAudibleで聞いた「僕は、死なない 全身末期がんから生還してわかった人生に奇跡を起こすサレンダーの法則」でステージⅣから奇跡的に生還した経験を書かれた本でした。

 本書の主人公はジョン。旅を続けるなかで出会いを繰り返しながら本当の自分に近づいていく。そして、とうとう本当の自分をつかみ取るまでが描かれています。

 率直な感想からいうと、“そうなのか”と納得するようなしないようなモヤモヤした感じを抱きました。もちろん、それは私自身が本当の自分ではないからだろうと想像しています。

 明け渡したという感覚と本当の自分であるという感覚が同じものかどうか分かりませんが、近いものではないかと思います。

 本書の中で個人的に参考になったのは人間の価値は3つあり、創造と体験と態度。そして、創造や体験ができなくても態度は死ぬ瞬間まで高めることができるということです。

また、人間は3つの要素からできていて、それは身体と自我(エゴ)と魂。身体は魂の乗り物、エゴは魂の従者。この従者がなかなか曲者で、本当の自分であると常に主張し続けていて時々自己と勘違いしたりすることもあるなと自分に問いかけたりして読みました。

第1章 旅立ち―魂の声を聴け

第2章 北の谷-身体・エゴ・魂

第3章 ベレン山-恐れを見抜く

第4章 アマナ平原-エゴの牢獄

第5章 レグードゥの森-目指す者たち

第6章 女神シャーレーン―ゆるしと癒し

第7章 最後の闘い―すべてはひとつ 第8章 ウルム山-ほんとうの自分、ほんとうの自由

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